第4話
昼休み、隣の男子校生徒の筈の彼はいきなり中庭にいた私の前に姿を見せた。
「早過ぎでしょ。」
その内様子を見に来るかなとは覚悟してたけど、いきなり登校した日に直ぐ来るとかあり得ない。不良なのに真面目に学校に来るんだね。
「瑠花…。」
私の顔を穴が開く位眺めた彼は
「なぜ消えた。」
低い声で私を責めた。良かった。私を瑠花だと認識してる。まあ間違えっこないんだけど。
「解らないの?」
私の声に不安は潜んでないだろうか。
「貴方が嘘つきだったからでしょ。」
にっこり笑う私は固まった彼に近付き思い切り頬を叩いた。
「2度と私の前に現れないで!この最低男!」
一緒に来た彼の取り巻き数人はそれは見事に固まっていて罵声を浴びせる私に彼は微動だにしなかった。
「「「きゃ~!城田蒼士よっ!!」」」
その時現れた女子の集団に見付かった城田は舌打ちすると取り巻きを連れて自分の学校に帰って行った。
それにしても何処から入って来たんだか。
この学校、セキュリティは大丈夫なのか。
そんな騒ぎを聞いての呼び出しだと思ったんだけと、大正解。
「先輩達は『心火』の?」
ファン?追っかけ?それとも…敵?
「アタシラは『
麗…確か『心火』の傘下のレディース。
この学校にトップがいたのか。私立の女子高だから平和かなと思ったのに。
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