第61話

「マジかよ。」

6人の3年生を相手に喧嘩を始めた筈なんだけど既に足元に3人踞ってる。


「悪いな手加減したつもりなんだが。」

ここまでレベルが違うと苛めてる気になる。


「体格をカサに着た時点で負けてる。

基礎体力とスピード不足。勿体無いな。いい体してんのに。」

中に1人ちょっと気になる奴がいて声をかけた。


「お、前、」


「あ?」


「『龍牙』か。」


「違う。」

んな訳ねえだろ。てかなんで『龍牙』なんだよ。


「ただの転校生。族とは無関係。」

踞った中のひとりと会話してると、

不意に後ろから殴りかかられた。箒の柄で殴るとかあり得ねえ。


「それ反則だろ。」

ひょいと交わして手刀を繰り出し箒を叩き落とす。


「ひっ!!」

いや怯えられてもなぁ。卑怯な手を使ったのそっちだし。


「そう言えばお前、床を舐めさせてやろうとか言ったよな。」

なんかムカつく。


「ひ、いいっ!!」


ダン!


俺はそいつを足払いし思い切り顔面から床に倒した。さてとゆっくり振り向き部屋の隅にいた2人に近付く。


「次に顔を見せたら顔面ボコボコにするって言ったよな。」

残り2人は昼間の奴等。

俺は有言実行だ。


「「ひいいいっ!!」」


ドスッ!!ドスッ!!


オイッ!

蹴り一発ずつで仲良く気絶とか


「あり得ねえ。」

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