第27話
『工藤里江とのベッドでの画像が若姐さんの目に入りました。』
「‥‥‥」
『若頭?』
「‥‥‥」
『若頭っ!!大丈夫ですかっ!!』
「…えだろ。」
『…若頭?』
「大丈夫な訳ねえだろ!」
『若頭…。』
亜依を手に入れるまでどんだけかかったと思ってる。やっと手に入れたと実感し始めた矢先…。
「金城、組員総出で亜依を探せ。必ず確保しろ。」
『既に手配済みです。』
「工藤里江と手下はスイートに拘束してある。このまま真嶋に連れ帰る。」
『はい。』
「…ちょ、冗談でしょ!」
「理由によってはそのまま消しても構わねえ。」
「ロウくんっ!?」
「もしこのまま亜依を失う事になったら工藤組を殲滅しろ。」
『若頭、必ず若姐を探し出しますのでご安心を。お迎えは直ぐに。』
「序でに着替えを一式頼む。」
俺は金城とのやり取りを終え通話を切る。信じられないと言う顔で俺を見る里江に冷笑を浴びせた。
亜依に画像を送り付けただと?上等だ。
「もし亜依を失ったら八つ裂きにしてやる。」
手を汚すのを躊躇う理由は何もない。
「…っ!!」
俺はガウンを脱ぎ捨てると、気持ち悪い里江の残り香を消すためにシャワーを浴びた。
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