第6話

凄い女だな。

第一印象はそれ。


長く女子校の寮生活してたせいで、あらゆるタイプの女を見ていたが

この手の女は初めて見た。いやテレビで見たな。

芸能人に居た。確か**姉妹。


濃い顔立ちにキラキラメイク。髪は赤茶で爪にはラインストーン。

不二峰子も真っ青なボンキュッボンボディ。露出もハンパない。


「チャイナドレスだし。」

何処までスリット入ってんだ。羽根つき扇子を何故持ってないのか不思議なくらいだった。

これで街中を歩くとか勇者だ。

なんと言うか…珍獣みたいな、


「ご無沙汰してます。里江さん。」


「3年ぶり位かしら。女嫌いだった癖に結婚なんて血迷っちゃって。」

ふふっと笑う顔は意地悪気。秀一朗より年上っぽい。


「キツイですね。妻の亜依です。亜依こちら従姉妹の工藤里江くどうりえさん。」

秀一朗に引き合わされて頭を下げた。


「真嶋亜依です。」


「工藤里江よ。可愛いわね貴女。」


「…どうも。」

なんとなく含みがある口調。やな感じだ。


「里江さんは工藤組の一人娘だよ。」


「ふふっ真嶋に比べたら小さな組よ。関東龍聖会じゃ中堅所。」

足元にも及ばないわよ。と里江さんは笑った。

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