第4話 レベルアップ
「ステータスオープン!」
名前:ナンジョウ ハル 種族:人間 職業:ダンジョンマスター
レベル:2
HP:140/140
マナ:120/120
体力: 110
攻撃力: 7
防御力: 7
知識: 12
敏捷性: 6
スキル:ダンジョン設計(レベル1)
魔物召喚(レベル2)
魔物育成(レベル1)
罠設置(レベル1)
ステータスを確認して、思わず声を上げる。
「おお!レベルが上がってる!」
「スライムを召喚したからレベルが上がったんだ」
「そうなのか!ていうかマナ回復していないか?」
「レベルアップすれば、どんなに重症でも、どんなにマナが無くなっていようとも、
全回復するんだ。」
「すごいなそれは!」
リオはうなずきながら続けた。
「だからレベルアップは本当に大事なんだ。戦闘や魔物召喚で経験値を稼いで、どん
どんレベルを上げていこう」
「なるほど。レベルを上げることが、俺の成長につながるわけか」
晴は自分の成長を思い描きながら、期待に胸を膨らませた。
「そうだな、レベルを上げればもっと強い魔物だって召喚できる!」
「おお!それはすごい!」
「回復してまだマナがあるし、召喚を続けるか?」
「もちろん!」
晴はそう力強くうなづいた。
数時間後
「そろそろ終わりにしてもいいだろ」
「ああ、そうだな」
晴はあれから魔物召喚を続け、今、晴の周りには魔物がたくさんいる。
「しっかし、増えたなあ、どのくらい召喚したんだ?」
リオは晴に問いかける。
「分からない。とにかくたくさん」
「そうだ、ダンジョンマスターの画面で詳細のところで見ればわかるな」
リオは思い出したように言った。
「そんなことできるの?」
「ああ、できるぞ」
晴はリオの言う通りに操作した。
「ええっと、これか」
晴は詳細のところを押した。すると、このダンジョンについてのことが書かれてい
た。そこには、
人間:1
猫:1
スライム:23
ゴブリン:18
と書かれていた。
「スライム23匹に、ゴブリン18体か。」
「スライムがこんなにいるなんて」
リオも頷きながら笑った。
「それだけ召喚したってことだ」
「そうだな」
「そういえばハル、今ステータスどんな感じだ?」
「そうか!こんだけ召喚したからかなり上がっているかもな!」
晴は思い出したように言った。そして、右手を出して
「ステータスオープン!」
名前:ナンジョウ ハル 種族:人間 職業:ダンジョンマスター
レベル:7
HP:240/240
マナ:18/210
体力: 190
攻撃力: 13
防御力: 14
知識: 18
敏捷性: 9
スキル:ダンジョン設計(レベル1)
魔物召喚(レベル5)
魔物育成(レベル1)
罠設置(レベル1)
「おお!レベル7!」
晴は喜びを隠せないでいた。
「一日でレベル7かあ、すごい成長速度だな!」
リオは感心し、頷いている。
「そうか?それはうれしいよ」
「それに、魔物召喚がレベル5になってるな。確認してみろ、召喚できる魔物の種類
が増えているはずだ」
「分かった」
晴は頷き、確認してみた。
「魔物召喚(レベル5)
召喚可能な魔物
・スライム(レベル1〜3)
必要マナ:13
柔らかい体を持ち、形を自在に変えることができる。攻撃力は低いが、数を増やせば威力が上がる。
・ゴブリン(レベル1〜2)
必要マナ:28
小柄で素早い魔物。知恵はないが、数を頼りにした戦法が得意。
・オーク(レベル1〜2)
必要マナ:45
大柄で力強い魔物。攻撃力が高く、耐久力もあるため、前線での戦闘に向いている。
・ウルフ(レベル1~2)
必要マナ:30
野生の狼で、優れた嗅覚と素早い動きが特徴。単独でも戦えるが、群れで行動するとさらに力を発揮する。
・リッチ(レベル1)
必要マナ:135
死者の魔法使いが蘇った存在。強力な呪文を操り、召喚したアンデッドを指揮する能力を持つ。
・ケルベロス(レベル1)
必要マナ:180
三つの頭を持つ獣で、攻撃力と防御力が非常に高い。火の息を吐くことができ、近接戦闘で恐ろしい力を発揮する。
・ミノタウロス(レベル1)
必要マナ:280
牛の頭を持つ巨大な魔物。圧倒的な力で攻撃を行い、高い耐久力を誇る。動きは鈍いが、一撃の威力は抜群。
・ゴーレム(レベル1)
必要マナ:530
説明:土や石で作られた巨大な魔物。非常に高い耐久力を持ち、物理攻撃を吸収することができる。攻撃力も高く、盾としての役割が期待できる。
・ダークエルフ(レベル1〜2)
必要マナ:400
魔法に秀でた種族。俊敏で隠密行動が得意。遠距離からの攻撃が可能。エルフとは敵対関係にある。
「おー、召喚できる魔物が増えているな!」
「ああ、必要マナが多すぎてまだ召喚できない魔物もいるが、召喚できる奴だけでも
かなりいいぞ!」
「そうだな、ウルフぐらいまでは召喚できそうだな。リッチとケロべロスは一日に
一回しか召喚できないけど、いずれはミノタウロスにゴーレムに、ダークエルフも召
喚してみたいよな。………ん?ダークエルフ?!」
晴は驚いた声を出した。
「どうした、ダークエルフがなんだ?」
リオはキョトンとしている。
「え、あ、いや、ダークエルフだよ!ダークエルフって魔物なの?!」
「たしかにそうだな。そこんとこはあれだな。まあ、そうなってんだから、そうなん
だろ。」
リオは平然と言った。
「適当だなあ…」
「まあ、そんなもんだろ」
「そんなもんかね?」
「そうだ」
晴はリオのあまりに適当な返答に、少し呆れながらも苦笑いを浮かべた。
次の日
相変わらず、よく眠れない。どうにかならないものか。
「起きたか、ハル」
そこには黒い猫が姿勢正しく座っていた。
「おはよう、リオ」
「ああ、おはよう」
「今日は何をするんだ?今日も魔物召喚か?」
「いや、今日は仲間が増えたことだし、ダンジョンを拡張しようと思う」
「そういえば、ここ狭いな」
そういい晴は、周りを確認して改めてダンジョンの広さを実感する。
「このダンジョンってどれくらいなんだ?」
「深さで言うと、今いるところが二階層で、今時点でのこのダンジョンの最深階層は
二階層だ」
「ほうほう二階層……って浅っ!」
「そうだな。まあ、出来たばかりだからな」
「その…大丈夫なのか?」
不安そうにリオに聞く。
「何がだ?」
「冒険者とか…入ってこないのか?」
心配そうにしながら聞いた。
「入ってくるぞ」
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