第14話
「俺がいつ亜依ちゃんにベタベタしたよ?」
「してた!こないだ駅でも見たもん。」
「は?」
駅で亜依ちゃんとって 俺が真嶋に来た日か。
「すごくなか良さそうにおでこくっ付けて話してた。ちゃんと写真とったんだからね。」
「「写真?」」
俺と亜依ちゃんの声が重なる。
オイオイ!ちょっと待て!まさかその写真って。
俺が今回亜依ちゃんの護衛に付いてるのはお披露目前という理由ともうひとつ。
どうやら亜依ちゃんがストーカーされてるという話を金城さんから聞いたからだ。
真嶋若頭邸に置かれた秀一郎さん宛の封筒。中身は亜依ちゃんの隠し撮り写真。
その中の一枚が俺と亜依ちゃんがオデコをくっ付けて内緒話していた。
欲しいな。そう思ったが金城さんにサッサと回収された。
まさかあの写真仔猫が撮ったのかよ?嘘だろ。4才児だぞ。
愕然とする俺の傍ら
「写真撮ったんだ。見せてくれる?」
亜依ちゃんがにこにこしながら仔猫に話しかけた。不味い。てっきりストーカーの仕業だと思って亜依ちゃんが不安にならないように写真の話は内緒にしてある。
バレて叱られるのは秀一郎さんだけどさ。
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