第55話

部活や委員会に行く人が多数らしく、教室はすぐに俺1人になった。





机に突っ伏し、ぼんやりと窓を眺める。






記憶がなくなる前の俺も、こんな光景を見ていたのだろうか。











「あれっ?レイちゃん?何してんの?」



「…………章弘か」



「そうそう!お前の友人!アッキーだよ!」



「………テンションうざ」



「あはっ!そりゃサンキュー!」



「……………」







もう何も言うまい。

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