因習サーバー

しき

第1話

SNSで出会った友人ナイトの誘いでとあるサーバーに加入した。


「ふむ、加入ありがとうございます。まずは注意事項を閲覧してくださいか。まあこれは当然だな。え~と、あった。これだなっと…」



●ここでの注意事項

村長のマーシュからこのサーバー内での注意事項をここに記載します。


①サバ主のことは村長と呼んでください。


②この鯖でのあいさつはいあいあ+我らが信仰している神の名前です。


③この鯖で祀られている神々の名前は星辰がそろうまで決して外に広めないでください。


④毎年開催の堕権祭だごんさいは全員が強制参加であり、必ず時間通りに海のボイスチャンネルに集まること。


⑤黒い岩礁がんしょうの祠というボイスチャンネルにはこちらが指定したイベントの日以外には決して入らないでください。


⑥ショゴスの管理は皆で責任をもってやりましょう。


⑦若い住人をどんどんこの鯖に誘いましょう。


⑧外部に逃げ出したり、通報したりする住人には神の裁きがありますので覚悟してください。



「……何だこのわけの分からない注意事項はめちゃめちゃヤバい奴らの集まりか?これはこっそり抜けてナイトさんとも縁を切るか」


その時、窓を強く叩く音が聞こえた。そこに目をやると……


「あぁ…窓に窓に!!」

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因習サーバー しき @7TUYA

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