第2話-⑧
日が落ち
「……っ」
俺は引きつっていた。
なぜなら見たくもない顔があったからだ。
なっんでお前がいんだよ!!!!
声にならない声を必死に胸の中に閉じ込める。
「
満面の笑みで言う
「あ!そうなんだ!俺隣のクラスの
「つかそんな自己紹介しなくても中学一緒だったんだから知ってんだろ なー
イライラしている俺はぶっきらぼうに
すると
「…中学?」
「は?嘘だろ お前覚えてねーの!?」
「…ごめん 人覚えるの苦手で…」
中3の時同じクラスだったろうが!
その言葉は心の中に留めたが、俺のイライラは止まらない。
「ユ〜ズ!人には得意不得意があるんだからしょうがない!今自己紹介したんだし、今回は覚えてくれるよ!ねっ?」
「うん…」
その言葉に
バツが悪そうな顔をして俺から視線を外す
その様子を見て何か違和感を感じた。
中学の頃の
その仕草をみてふたりの仲の良さが浮き彫りになった気がした。
自分の中でのモヤモヤがどんどん大きくなる。
何かしでかしたら絶対に許さない。
俺は強く心で思った。
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