第2話-⑨
俺は
早めにバイトを上がり、
彼らも
初対面の思っていたのは俺だけで、
(なんか…怒ってる?)
「じゃあ、俺
「じゃあ、行ってくるね〜」
「え…」
一番二人っきりになりたくない相手と二人っきりになってしまった。
チラッと横を見ても何処と無く機嫌の悪そうな
(俺なんかしたかな…)
居心地が悪すぎて無言になってしまう。
「なあ」
急に
「…そんな警戒すんなよ」
「ぁ、ごめん」
「…お前さ
「…
「お前
「違う!」
急に大きな声を出した俺に
そうだ…中学の時の同級生なら
「…お前」
「違う…違うから、
「…おい」
俺の取り乱し様に眉間に皺を寄せる
「…ただの友達だから…だから…」
「分かった!分かったよ、不躾に聞いて悪かった」
「……」
黙る俺に
「俺さ、お前と
「………」
「
「………」
「それにお前学校では誰とも話してなかっただろ ほとんどの生徒から気味悪がられてたぞ」
あの時の俺は
「…だから、
「…思った?」
「…お前なんか印象変わったわ」
「……?」
「…まあ、いいやもう」
「…えっと、俺、あの 好きにならないから…安心して」
「………」
「絶対…ならないから」
「そういう意味で聞いたんじゃねーんだけど」
「…え?」
「別に純粋な気持ちならいいんだよ それが友情だろうが恋愛の好きが含まれていようがいまいが」
「………」
「俺の
「…ごめん 傷つけるとか絶対ない…から」
「お前言ったからな!絶対傷つけんなよ!」
「うん、絶対…それに」
「ん?」
「俺もう二度と誰かを好きになる事ないから安心して」
「……お前、それどういう…」
「お待たせ〜!」
その時屋台から戻った
「ほらほら!食べよーぜ!
「じゃあ、焼きそば貰おうかな」
「ユズは?ユズは何食べる?」
多分俺の言葉が引っかかっていたんだと思う。
それを俺は気づかないふりをした。
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