⑦
そして4日目の朝。
安定に寝むれなかった。
私はベットの上でゴロゴロする。
慎太郎さんはと言うとベットを私に空けてくれて
ソファで寝ている。
窓から射し込む光。
手を上にあげると朝の光が私の手と重なる。
重なった光が私の生きている証である血管を映し出す。
生きてる…
そう思った瞬間、頭がズキリと痛んだ。
怖い。
直感的にそう思った。
『なんでこんなのも出来ないんだ!』
『本当に出来が悪いな!』
『学習能力がないの?』
『こんなの新人でも出来るぞ』
声が蘇る。
ごめんなさい…ごめんなさい。
涙が溢れて、耳を塞いでも聞こえる声が
私を追い詰めていく。
布団に包まって声を押し殺して泣く。
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