③
「俺、飲みもの買ってくるわー。律何がいい?」
「…お茶」
「はいよー」
そう言って、俺は自販機に飲みものを買いに行く。
『…なぁ、なんで暗い本ばかり読むの』
さっきの
そんなの、決まってるだろ。
ハッピーエンドなんて現実にはないからだ。
俺の人生はずっと暗くて、先なんて何も見えなくてただ暗くて細い道を歩いてる。
だから、安心するんだよ。
本の中だけでも、他人の未来が、人生がバットエンドだと 俺と同じじゃないかって。
ただ安心するんだ。
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