④
目に止まる事はよくあった。
ただ俺は見て見ぬ振りをしていた。
あの時君が飛び降りようしていた時、見て見ぬ振りをしていた罰だと思った。
君が目の前で飛び降りようとするなんて想像もしなかった。
クラスの数名の女子に悪口言われても泣かず凛とする君の姿を見て大人だと思った。
だから、そんな君の行動を見て自分の考えの浅はかさに気づいたんだ。
話した事もない君の長い髪が風に揺れていて、綺麗だと思った。
そう思った時には声をかけていた。
「死ぬの?」
振り返った君の瞳が少し濡れている事に気づいた。
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