小さな冒険②
「次行くとこは
「…好きな場所?」
「そう、【学園】は初等部・中等部・高等部ってあるんだけど、あそこは
「そんな、前から」
「なっ、庵」
「あぁ」
「くくっ、ははっ」
「
「今から行くところは、
「おまっ、それ以上言ったら…」
「
「…ぇ」
「お前、覚えとけよ」
「おお~怖い怖い」
確かに
幼い時はきっと女の子に間違えられるほど可愛かったに違いない。それは安易に想像できる。
「まっ、
「………」
「あいつ初恋泥棒なんだぜ?」
「初恋…泥棒?」
「【学園】内の同年代の奴らもみーんな初恋は
「
「お、初めて名前呼んでくれた!そう、俺も」
話の流れでつい名前呼んでしまった…。
「んで、こいつも」
そういって
相変わらず
「俺はすぐに男だって気づいたけど、
「…うる、せーな。しょうがないだろ、可愛かったんだから」
「ははっ、認めてやんのー。てな感じで
”わりと長い間”
そう聞くといつ気づいたのか、気になる…。
「…いつ気づいたの?」
「「………」」
-あれ…聞かない方がよかった…?
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