小さな冒険①
「ここが図書室っ!」
通されたのは天井近くまである大きな本棚がズラーっと並んでいてとてつもなく広い空間。
本の数が尋常じゃない。
「…凄い」
「凄いだろ!【学園】の図書室は【リデルガ】で一番の書庫だからな」
色々な年代の本がズラーっと並んでおり、本を読むため専用のふかふかのソファーや自習用の机と椅子も並ぶ。
すると奥の方の出窓に見慣れた姿を見つけた。
背が高くて少し長い薄いグレーの髪を後ろで結んでいる。
-あれは…
するとタッタと庵がその人物目掛けて歩いていく。
「ぁ、
「…仲、いいの?」
「
「………」
あんな柔らかい表情もできるんだ。
いつも眉間に皺を寄せてぶっすとした顔をしている。いつも不機嫌そうな…。
それを合図に
「
「
「へぇ~。よかったね、
「まだ…ここがひとつめ」
「そっか!じゃあ、僕からのおすすめはあそこかな」
笑う
「あぁ~あそこか!おっけ~、行くぞお!
「ぇ、ちょっ」
「はぁ」
「じゃあ、またね。
そのいつもの笑顔が
本心が見えなくて、何を考えているのか分からなくて…ただただ怖い。
優しい笑顔と裏腹に本心はー…。
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