リデルガ⑲
だから…
『…愛してる…わ、
あの言葉を聞けるなんて思っても見なかった。
「…そっか」
「……ぅん」
「…俺も、やっぱり母親っていう存在はよく分からない」
風に吹かれて消えそうな、そんな小さな声。
「…でも、これだけはなんとなく分かった」
「あの言葉に嘘はなかったと思う」
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