リデルガ⑱
「っっ!」
【リデルガ】に来て、毎日夢を見る。
最後の母親の言葉。気づいたら突っ伏したまま寝ていたのだ。寝汗を掻いて目が覚めた。
時計を見ると夜中の2:30を指している。変な体勢で寝ていたせいか身体も頭も痛い。
「…最悪…今日も、眠れない…」
広い廊下を通って階段を下り、大きなガラス張りの扉を開ける。
その瞬間、サアーっと風が花の香りを運んでくる。
そこは
薔薇の花が綺麗に咲き乱れる。
月夜に照らされ薔薇が輝く。
まるで宝石のように…。
ここは
「…………」
環境が大きく変わり分からないことばかりで頭が追い付かない日々。
母の言葉もここに連れて来られた意味も…。
「11回目」
静寂を遮って後ろから声がする。
「……
そこには月明かりに照らさた
「
「…うん」
「…そう」
二人の間に沈黙が流れる。
「母親のせい?」
唐突に聞かれた言葉。
「…ぇ?」
「最後の言葉、
『…私のこと邪魔だったんじゃないの?産まなきゃよかったってそう思ってたじゃなかったの?ねえ、お母さん!!』
あの日の自分の言葉が蘇る。
「あんなこと言うなんて思ってなくて……」
物心ついた時にはもう母の笑顔は思い出せなかった。ずっと怒って、厳しくて疎ましいんだと
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