リデルガ⑬
あれから数日、なんとなく【学園】に慣れてきた。
放課後はいつも、
この部屋は、
なぜこの8人なのか、
この部屋に来て特に何かをするってわけではないが、それぞれ読書をしたり勉強したり昼寝したりゲームしたりお菓子を食べたり、【リアゾン】での放課後と何ら変わりはなかった。
ただ違うのは【リアゾン】では
学校が終わったと同時に家に帰り、母親の目に入る場所で生活をする。
こんな自由な生活はしたことがない。
そして『リデルガ』に来て何となく分かったことがある。
それは
何やら書類を読んでは印を押したり、どこかに電話したりただの学生ではなさそうな。
家でも食事以外では見かけないし、ちゃんと寝ているのかも正直不明。
今もずっと書類に目を通し、眉間に皺を寄せている。
他の人はというと向かいのソファーでは
そしてあの日以来
「
ソファーに座ってボーっと
「ボーっとしてるけど大丈夫?」
「うん、大丈夫」
「
「え、あ、いや、あの。いつも忙しそうだなって」
そう答えると
その顔を見て
「もしかして、何も聞いてないの?」
「何もって…?」
その反応を見てほっぺを膨らまし、キッーと
「ちょっと、
「
書類を取られた
「?」
頭にはてなが浮かんだ。
その様子を見てソファーで横になっている
「話てくれるって」
「話す?」
「俺達のこ~と」
そして
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