リデルガ⑩
コンコン
大きな扉をノックする
「反応ないね~」
さっきから何度かノックをするものの中から反応は一切ない。
「まあ、いっか」
そういって
ガチャりと開く扉。
部屋に入ると大きな部屋に大きな机、ソファーとローテーブルと並んでいる。
-ここはなんの部屋だろう…
いつの間にか
「疲れた…
そういって手招きをして自分の隣に座れというようにソファーを手の平でボフボフする。
正直寝そうだ…じゃなくて
「ここは何の部屋?」
そう聞くと目を半分閉じていた
「ここはね~
「”
「うん、
「ぁ、うん」
というか一緒のクラスだったんだとこの時
「
「そう…なんだ」
「はぁ~ほんとここのソファーは人をダメにするなあ~。寝ちゃいそう…」
生徒が授業に出ないなんて、【リアゾン】では考えられない。それを許されている
-ダメだ。もう半分夢の中に行っている。
緊張が解けて翼はトイレ行きたくなってきた。
「
「ここ出て右に曲がって廊下を真っ直ぐ行って左だよ~」
目を瞑りながら
「ありがとう」
そういってソファーから身体を起こす。
言われた通りに右に曲がって廊下を真っ直ぐの左折、トイレがあった。
さっさと、トイレを済まし手を洗い、トイレから出る。
するとトイレを出た廊下で男子生徒とぶつかった。その衝撃で手に持っていたハンカチを落としてしまう。
「ぁ、すみません」
「ぁ、ごめん」
ハンカチを拾おうと手を伸ばした時彼もまたハンカチに手を伸ばした
その瞬間空気がピリついたのが分かった。
「…あんた…人間…?」
そういって男子生徒は
ドンッ!!!
「…う…っぐっ」
-苦しい…
首を絞める力はどんどん増していく。
失いそうな意識の中、男子生徒に目を向けると彼の目は赤く染まっていた。
-赤…?
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