リデルガ⑥
「
屋敷を出ると
「
そして
「似合ってるね」
「おお~よかったね!
「…ぁ、うん」
「
「そう、なの?」
「あの容姿で、家も
「ろっかって…」
「置いてくよー」
-”ろっか”ってなんだろう…
黒いスーツを着た
今から向かう【学園】とは一体どんなところなんだろうと少し緊張する
窓から見えるのは綺麗な緑色の木々。
御影の住む屋敷はおとぎ話に出てくるような森の中に突如大きな屋敷が出現するような、湖に囲まれていた。
そして窓の世界は映り変わる。
森を抜けて石畳の都市が見えてくる。
西洋の町のような雰囲気なのに近未来的な建物もあり、とても不思議な都市がそこにはあった。【リアゾン】とは全く違う。
独自に発展した文明【リデルガ】をその目で翼は初めてみた。
「
窓の外を食い入るようにみていると
「そりゃそうだろう」
足を組み肘掛けに肘を置いて
「そんなに違うの?」
「行ってみたらわかるよ」
「ふーん」
隣で二人が話しているのをそっちのけで映り変わる世界に釘付けだった。
まさか自分が【リデルガ】に来れるなんて過去の
すると少し遠い丘の上に大きな大きなまるで城のような建物が見えた。
「あれは?」
「あ!あれは」
「【学園】」
「もう!私が言おうとしたのに!」
「…あれが、【学園】…?」
「そうだよ!あれが私たちが通う【学園】!」
昔読んだおとぎ話に出てきた城のよう…。
窓から【学園】を眺める。
これから翼はあそこに通う。
自分のことなのに何故か、どこか他人事に思えるこの感覚はなんなのだろうか…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます