リデルガ⑤
「わああ~可愛いい!!似合う!!!」
朝【学園】に行く前に
「…………」
当の本人よりテンション高めに騒ぐのは、ツインテールを揺らして跳ねる
黒に細い赤のラインの入ったスカートに胸には【学園】の大きな刺繍入りのエンブレム。
【リアゾン】には到底ないようなおしゃれなデザイン。
「やっぱり、”こっち側”の血が入ってるだけあるねえ」
そういって彼女は
「”こっち”?」
「うん、吸血種の血ってこと。吸血種は昔から美形が多いんだぁ」
「………」
「人間を惑わす程の容姿で人間たちを狩ってたとか言われてるけどね」
「…惑わす。それ聞いたことある」
「やっぱり?今じゃ有名な話だよね。だから
こんな事を言う
落ち着いた色素の薄い髪にくりくりの二重の目。
僅かにピンク色の頬、本当に女の子ってかんじで守りたくなるような、そんな女の子。
「どうどう?着心地は!」
「うん、大丈夫」
「よっかた!じゃあ、外で
部屋の扉に向かう
その瞬間くるっと
「
少し真剣な表情
「約束?」
「ダンピールだってことは【学園】では内緒ねっ」
「…………」
「絶対に!」
「わかった…」
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