4 路地

 夜、場末の酒場でラルナを追ってきた男達が、昼間はエドの後を付けてた。

 あいつらは一体何者なんだろう? ラルナは「奴らも“財宝”を探してる」って言ってた。だけど、あんな小さな洞窟に“財宝”があるなんて普通気付くものだろうか? それを言えば、エドも同じだ。そもそもエドはどうやってあの洞窟を見つけたんだ?

 謎が謎を呼び、不安と昂揚がぐるぐる回って胸がおかしくなりそうだった。なのに、あなたはと言えば、おばさんの酒場の入り口で顔馴染みのおっさんたちと出くわして「ごめーん、ユーリ! ちょっと行ってくる!」。突き出されたその手に私は黙って銅貨を載せた。「ありがとー!」私を置いて意気揚々おっさん達と街に繰り出していくラルナ――。バカっ! 何をしてくるのか知らないけど、ろくなことじゃないのは間違い無い。バカっ! アホっ!

 一人広いベッドに転がったけど、寝られるわけがない。ぐるぐるぐるぐる巡る妄想を抑え付けて、ぎゅっと目を瞑ってたら、そうしたらもう鳥が啼いてた。しょうがないから起き出すと、あのバカ、今頃帰ってきた。「あ、ユーリ。おはよう、おやすみ」。ドキリとするような笑みの可憐に驚いてる内にもう入れ替わりにベッドに滑り込んで寝息を立ててる。はぁ……。昼間のあなたとはまるで違う、静かで切なげな寝顔を見つめていると、怒る気になんてなれない。スカートのポケットに銅貨を数枚入れてから、私は毛布を掛けて、はしごを下りる。

 身支度をして、店の手伝いをしていると、おばさんが起きてきた。一緒に掃除をしながら、ちょっと聞いてみた。赤い羽根の帽子をした男を知ってますかって。

「赤い羽根の付いた帽子?」

「はい。昨日街で見掛けたんです。すごく派手な帽子で、みんなじろじろ見てたから、有名人かなって」

 怪訝な顔をするおばさんに私は自然な笑みで嘘を吐いた。昨日の事は別に話す必要が無い。おばさんは私の嘘を疑いもしないで、素直に教えてくれた。

「あんた、そりゃ“朱尾羽”のテルーゾじゃないのかい」

「“朱尾羽”?」

「ああ。凄腕の冒険者だよ。最近この町に来たらしい。帽子に付けてる赤い羽根はあのコカトリスの尾羽で、あいつはそれを17の時に狩ったらしいんだよ」

「コカトリス……!?」

 コカトリスって、あの伝説の魔物!? 上半身が鶏で下半身が蛇の体をしていて、猛毒を持っている。その瞳は一睨みで人を殺す恐ろしい魔眼だっていう。そんな怪物を倒した冒険者――。そいつが、“財宝”を狙ってる――?

 背筋が震える心地がした。それと共に得も言われぬ昂揚が湧き上がってきた。凄腕の冒険者も狙ってるなら、“財宝”は絶対に本物だ。あの小さな洞窟のどこかに必ず財宝が眠ってるんだ。あの不思議な暗号を解く鍵はきっとオオカミ座のアルクマートと古い詩歌にある。

 込み上げてくる笑みを押さえながら、私は店の仕事を手伝った。ちょっとでも働いて、ごはん代を稼がなきゃいけない。どんな財宝が待っていても、今日の懐は寒いのだ。だけど、胸は温かい。働きながら、私はずっと“財宝”の事を考えていた。“朱尾羽”のテルーゾ、奴がどんな凄腕でも、この謎はきっと私が先に解いてみせる。

 一方、ラルナはと言えば。今日も日が高くなっても起きてこない。仕方がないから、10時の鐘で叩き起こした。

「なに?」

 寝ぼけた顔でさも不快げにこっちを見上げるラルナの腕をむんずと掴んでベッドから引っ張り出す。昼前の酒場に客の姿は無い。黒パンとミルクでラルナにごはんを食べさせる。カチコチの黒パンをミルクに浸しながら、「ワインはないの?」。「これから、出掛けるんだからダメ」。ラルナは至極不機嫌だ。

「こんな早く起きてどうしようっていうの」

「どうしようって調べるんでしょ?」

「……調べる? 睡眠の重要性についてとか?」

「バカっ!!! 洞窟についてでしょっ!」

 もう忘れてるのかよっ! 寝ぼけた顔を引っ張って、私は耳元で叫ぶ。

「……エドがどうやって“あれ”を見つけたのか、調べないと! ラルナが言い出したんでしょ!?」

「ああ……」

 口をもごもごさせながら、ラルナは生返事。もうっ!

「つっても、あいつが……。ほら、エドが、どこにいるのか分かんないじゃない」

「おばさんに住所聞いてあるから! テニシア通りの織物屋さんにいるって!」

「……織物屋? あいつ商売人の子だったの?」

「ううん。違うみたい。なんか事情があって、そこに住まわせて貰ってるだけだって。おばさんもよく知らないって」

「ふーん……?」。ラルナが首を伸ばして窺えば、おばさんは「酒場であれこれ詮索なんてしないさ」。「そりゃそうか」、ラルナは頷くとパンを吞み込み、立ち上がった。

「ごちそうさま。お水ちょうだい」

「はいよ」

 カウンターにいるおばさんに木皿を戻して、ラルナはコップで水を貰った。一気に飲み干すと、「うーん」と両手を伸ばす。

「まあ、とにかく行ってみようか。……いってきまーす」

 ふらりといつも通りの手ぶらでラルナは外に出る。「行ってきます!」。慌てて私も付いていく。もう私の方が待ってたのに!

「ねえ、ラルナ!」

 すぐにその背中に追い付いて、私は呼びかけた。「なにユーリ?」返事はしてくれるけど、振り向いてはくれない。あなたの横顔に近付いて、私は小声で話した。

「ねえ、ラルナ。昨日の冒険者なんだけどさ……」

「昨日?」

「追いかけられたでしょ!」

「ああ……」

「あいつらの一人、あの赤い羽根の帽子をしてた男」

「ああ、うん」

「あいつ、“朱尾羽”のテルーゾっていう凄腕の冒険者だって」

「へぇ」

「へぇ。じゃなくて! あのコカトリスを倒したんだって! そんな凄腕が財宝を追ってるかもしれないんだよ」

「コカトリスをねえ」

「猛毒を持ってて、一睨みで人を殺すっていうコカトリスだよ! 上半身が鶏で下半身が蛇だっていう! 17歳の時にそれを倒して、その証にコカトリスの尾羽を帽子に付けてるんだって!」

「へぇ……」

 にやり、嘲るように唇を歪めて、あなたは横顔で言う。

「……コカトリスの尾羽をねえ。そりゃあすごいや」

 もうっ! また本気で聞いてくれない。あなたは世界最強だけど、だからって心配じゃないわけじゃないんだよ?

 ラルナは目も合わせてくれないで、とっとと先に進んで行っちゃう。

「ラルナ、こっちだよ!」

「ああ……、うん……」

 もうっ! なんで道分かんないのに、一人でどんどん歩いてっちゃうのかな。

 エドと待ち合わせたあの広場まで出て、それから、大きな木――モミの木だっておばさんが言ってた――を目印にして通りを曲がる。しばらく行くと、川に出た。綺麗に舗装された川沿いの道をラルナと歩く。

 何が捕れるんだろう。川には小舟がいくつか揺れていて、舟には漁労に勤しむ人の姿があった。春の日差しはもう随分温かくて、空を見上げれば、北へ帰る渡り鳥が飛んでいく。ゴーンと教会が12時の鐘を打って、男の人が私達を追い越してバタバタと走って行った。

 しばらく行くと、川に古いアーチ橋が架かっていた。「そこを左だと思う」教えてあげると、「んー」生返事でラルナはふらふらと左に曲がる。

「ここはテニシア通り」。簡素だけど、新しくて綺麗な看板を確かめて、私はラルナに付いていく。

 狭く薄暗い通りは、だけど、綺麗に掃き清められていた。店先に掛けられた看板はきちんと列を成していて、飛び出したり傾いたりしている物はどれ一つとしてない。行き交う人達も皆身綺麗で、貧しいながらもきちんとした格好をしている。決して豊かではないけれど、きちんと暮らしている市民達の住む通りだ。

 店々はどれも窓を開け放って、通りに向かって品物を並べている。色とりどりの生地に、装身具、変わった帽子、並べられた多種多様な品物と店の看板とそしてラルナの背中を確かめながら、私は通りを歩いて行く。

 “マーゴン織物店”、しばらく通りを行った所にその店はあった。店先には亜麻や羊毛から作られた割合安い織物が並べられている。庶民はこういう店で生地を買って、家庭で服を仕立てたり、ボロになった服を直したりする。私も裁縫が出来れば、ラルナに服を作ってあげられるんだけどな。

 店先で様子を窺っていると、すぐに四十がらみのおばさんが飛んできた。ゴロツキが縫い物なんてやるはずも、また出来るはずもなく、よって織物屋に用があるはずもない。盗みを警戒されるのは当然のことで、私は笑顔を作って、おばさんに手早く用件を告げた。おばさんはあからさまなゴロツキ衣装のラルナと、そこまでではない私を見比べて、訝しげに眉を寄せた。もう一押し。満面の笑みで押し被すと、おばさんはようやく分厚い唇を開いた。

「あの子ならお遣いに出しましたよ。すぐそこなのに、どこで道草食ってるんでしょうね」

 苦々しげなおばさん。店の奥から夫らしきおじさんが口を出す。

「良いじゃないか。いつも頑張ってくれてるんだし」

「頑張っちゃなんていませんよ。この頃はサボり放題です! お遣いに出しゃ帰ってこない! おまけに夜遊びまで……」

「まあいいじゃないか。子供は遊ぶ物だ。特にあれくらいの男の子は……」

「あなたは甘いんですよ! あの子一人喰わせるのにいくら掛かるか分かってるんでしょう。食べる分くらい稼いで貰わないと!」

「だけど、お前、ジョシュアにはそんなこと言わないじゃないか」

「ジョシュアは私達の子供です! あんな子とは違います! そんなことを言ったらジョシュアが可哀想ですよ!」

 おじさんは困った顔をしながら、私に柔和な笑みを向ける。

「エドだったら、きっとマリーちゃんの所だろう。ランドンさん家のおばあさんの家だ。そこで金物屋さんをやってる家だよ。おばあさんは裏の離れにいるから、横の路地を通っていくといい」

 笑顔にお礼を言って、店から離れる。「まったく、あんな得体の知れないのと付き合って……」おばさんの小言を背にラルナと通りを歩き出す。

「……何だか事情があるみたいだね」

「きみもそうでしょ」

「そうだね……」

 誰だって事情はある。他人には容易に立ち入れない事情が。怜悧な、だけど疑り深いエドの目を思い出しながら、私は“ランドン金物店”の看板を確かめると横の路地に入った。表通りの喧噪は遠くに消えて、しんと静かな空気が流れている。ややカーブした路地の向こうから、パタパタと子供が走ってきて、ぶつかりそうになった。「あ、ごめん!」。子供は黙ったまま、ぱちくり大きな瞳を蠢かすと、また凄まじい勢いで走って行く。

 もう少し路地を行くと、右手に少し開けた場所があった。建物と建物の間の隙間のような小さな広場だ。真ん中に枯れかけた小さな木が生えていて、その向こう、家の裏口へ続く階段の上にエドの姿があった。隣には、誰だろう? 同じくらいの年頃の女の子が座っていた。彼女はちょっとくすんだ、だけど、なんだか優しい感じのする金髪をしていて、長い髪を後ろで一つに結んでいた。エドはなんでか彼女に背を向けて、照れ臭そうに笑っていたけれど、私達の足音に気付くと笑顔を消した。年相応のあどけなさが瞳から失せて、猜疑に満ちたあの瞳がこちらを睨める。

「よう。逢い引きかい」

 開口一番、ラルナはおっさんみたいな軽口を叩く。眉に嫌悪を露わにして、エドは敵意に鼻を膨らます。

「何しに来た」

「何しに来たって、そりゃないだろ。冒険者が依頼人のとこに来る理由は一つしかない。『お宝が見つかったのか!?』。ちょっとは目を輝かせて期待してくれたっていいんじゃないの?」

「あんたに期待しない理由を三つ教えてやる。第一に、あんたはそもそも空手だ。お宝を持ってる様子はない。第二に、あんたはお宝を見つけてもわざわざ届けに来るようなタマじゃない。まず間違い無く持ち逃げするだろうな。第三に、あんたはこんなに早くお宝を見つけられるほど優秀じゃない」

「ちっ……。さがないガキだな」

「そりゃどうも」

 ラルナは忌々しげに舌打ちするとふらふらあっちに離れていく。すれ違い様、微かに笑って意図を伝えてきた。わざと怒らせた――。ラルナが嫌われれば、相対的に私の評価は高くなる。その分、情報を聞き出しやすくなる。いつもバカみたいに笑ってるくせに、あれでラルナは酷く狡知が働く。あどけない顔に似合わず嫌に世間擦れした双眸の印象はそのままこちらを睨め上げるエドのそれに重なり、私はちょっと胸が痛むのを感じた。

 私は小さく溜息を吐きながら、声色を作って話し出した。

「ごめんね。ちょっと調査の為に確かめたい事があって来たんだ。いいかな?」

 隣に座る女の子を見ながら訊けば、エドは乱暴な口調で頷く。

「ああ。なんだよ?」

「……この子は、お友達?」

「なんだっていいだろ。なんだよ聞きたい事って」

「ちょっと、エド。そんな言い方良くないよ」

 見かねた様子で隣の女の子が口を挟む。心配するような緑の瞳から目を背けて、「うるせえ」エドはぶっきらぼうに言い放った。

「マリーは黙ってろ」

「またそんな言い方して。よくないよ」

「うるせえ。あっち行ってろ。……ほら、もうそろそろ昼飯だろ、ばあさんがやかましいぜ」

 取って付けたような名目に不満げな顔をしながらも、渋々、マリーと呼ばれた女の子は裏口から家に入っていった。

「……好きな子には辛く当たりたがる。そういうお年頃だ」

 ぼそっと言ったラルナの言葉にエドは目を剝いた。

「なんだよっ!?」

「べっつにー。なにも言ってないですけど?」

 ニヤニヤと唇を歪めながら、ラルナは素知らぬ振りでそっぽを向く。

「てめえっ!」

「……ねえ、あの“金貨”なんだけど」

 ぎゅっと拳を握って、立ち上がり掛けたエド。沸き立つ興奮の間隙を刺して、私はその問いを投げた。

 握った拳が慄き、びくっと切れ長の眉が動いた。それから怯えたように鳶色の目がこちらを睨め上げる。その目を真っ直ぐに見下ろして、私は敢えて、その先を吞み込んだ。

 案の定、エドは間を嫌うみたいに、自分から語り出した。

「……あの洞窟で拾った。それがどうしたんだ? ……散歩してたら見つけたんだよ。偶然な。……入り口に何か光る物があると思って、駆け寄ってみたら金貨だった。そんであのおばさんのとこに持ち込んだんだよ」

「……偶然、ね」

 びくっと眉を跳ね上げて、エドは白い歯を剝いた。

「偶然だ。偶然だよ! なにか文句あるのか!?」

「そう……。ありがとう。もう十分」

 十分すぎるくらいだった。笑顔に誤魔化しながら目を逸らせば、ずいっとラルナが割って入ってきた。

「ありがと。織物屋のおばさんが怒ってたぜ。『どこで道草食ってる!』ってね?」

 パチリ、ウインクに戯けて見せたラルナを怖い目で睨め上げると、舌打ちを一つ残して、エドは歩いて行く。

「おい」

 小さな背中が立ち止まり、肩越しにこっちを睨めた。

「あそこにあるはずなんだ。それは間違い無いんだ。……急いでくれよ」

 鳶色の瞳を揺らす焦燥の色に分析の目を向けた次の瞬間、エドは身を翻して、路地に消えていた。

「……急いでくれ。ね」

 言い置かれた言葉を呟きながら、ラルナが私を見上げる。

「どう思う?」

「……あくどいなって思う」

 どうしてあんな風にしか訊けないのかな。あんな子供でさえ、疑って、罠に掛けて、陥れて。そんな自分が嫌になる。

「……それはあいつも同じでしょ? わたしたちを騙しやがった」

 冷えた笑みで見上げてくるあなたに私は小さく頷いた。

「そうだね。エドも嘘を吐いてる」

 全てを疑う煤けた双眸。嘘にねじけた唇は、もう素直には笑えない――。

 あなたも、こんな場所で育ったのかな。狭隘な路地を眺めながら、じっとあなたの顔を見つめた。あなたは不思議そうにきょとんと首を傾げて笑顔をくれた。

 私はあなたに救われた。あの城から、私はあなたに連れ出して貰った。だけど、あなたは――。まだ救われないのかな?

 いや、違う――。弱気を吐きたがる心に私は言い聞かせる。私が救う。今度は私が救うんだ。本当の冒険と、本当の財宝で――。

「絶対、“財宝”を見つけようね」

「なに? 急に」

「……別に。なんでもない」

 一人決心を新たにして、私は立ち上がった。

「……エドは嘘を吐いてる。偶然“金貨”を拾ったっていうのは嘘だ」

「やっぱり」

「最初からおかしいとは思ってたんだよね。あんな子供がたまたま帝国金貨ゲルグスタインを手に入れるなんてやっぱりおかしいし」

「じゃあ、どうやって、手に入れた?」

 抱えた膝に頰を埋めながら、ラルナが呟くように問うた。

 小さな洞窟に眠った財宝。それを追う二人の男。片や、織物屋の居候、ただの少年、エド。片や、コカトリスを狩った凄腕の冒険者、“朱尾羽”のテルーゾ。

 怜悧で疑り深いあの瞳を思い浮かべながら、私は考える。エドは何を隠してる? あの“金貨”は本当はどうやって……?

 その時だった。ゆっくりと裏口の戸が開いて、怖ず怖ずと誰かが顔を出した。


「あの……! 話したいことが、あるんです!」

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