第12話:KADOKAWA様にとってカクヨムとは?

 皆様お早う御座います、まちかりです。


 先にカクヨムに対して、ユーザーとしての意見を述べましたので、ここでは企業側からの視点でカクヨムを考察してみたいと思います。


 先にお断りしておきますが、これはあくまでまちかりの〝考察〟であり、真実とは異なっているかもしれません。ご覧になる皆様の考えと違っている可能性は十分あります。あくまで一つの〝考察〟であることをお含みおきください。


 さて、なぜカクヨムは生まれたのでしょうか? 私は〝小説家になろう〟様の実績を見てコピッたのだと思います。業界で言う処の〝覇権コンテンツ〟が生まれるなら、当社もあやかりたい……と偉い方が考えるのは至極当然のことです。


 しかし丸々マネするのも芸がない……より参加しやすく、SNSの要素も取り入れて行えばさぞかし参加者も増えるに違いない、そう考えたはずです。


 そうしてカクヨムは世に出て、執筆界隈に一石を投じたわけです。


 コンテストには読者選考を取り入れ人気度を数値で表し、人気作を書籍化するのに数値という、企画を推進するに当たって一番納得させられる要素を手に入れた上で新人開拓を行う……それが目的だったと思います。


 しかし、企画と云うのはそんな簡単なものではありません。まちかりはバブル華やかかりし頃、企画部にいて企画の講習や幾度も企画会議などを潜り抜けてきましたが、当時でさえ大企業はともかく中小企業の企画と云うのはイチかバチかの丁半博打でした。人気なんて云うものも市場内で要望が多くとも、一般市場に出ればコテンパンに叩かれるものなんてザラです。


 たぶん運営も同じ目に遭ったのでしょう、かくしてカクヨムはKADOKAWA様内での評価を下げることになってしまったと思います。


 何といってもKADOKAWA様はカクヨムだけに頼る必要はありません、〝青春豚ヤロー〟シリーズなどの人気作を生み出せますし、他にもスニーカー文庫や電撃文庫、買収した数々のレーベルからヒット作を出せます。そう言った部署との格差が、カクヨム運営の立場を弱くしていると思います。結果、配属される人員はどうなるかは明らかです。


 例えば逢坂冬馬先生の〝〇〇少女よ、敵を撃て〟は当初カクヨムで掲載されてました。しかし先生はカクヨムを見限り、早〇書房様の公募に応募し、見事受賞成されました。あのままカクヨムに残っていても、一生陽の目は見なかっただろうとまちかりは推測します。


 今のカクヨムはKADOKAWA様から見れば、


「賑わっているけど儲けにはならないなぁ」


 そんな場所ではないかと推測します。

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