第4話 エンデレスと路地裏
グリュックが孤児院でのんびりしている時の最中。エンデレスは頼れる人を探していた。弟が馬を残していったお陰で助かった。無事にレガート王国らしき場所に来れた。ここはどうやら入国手続きなことはしないのだろうか。簡単に入れた。それだけ平和であるということか。
一番にすべきことはなかったので、とりあえず腹ごしらえしたかった。ここにくるまで干し肉しか食っていない。
賑わった通りを過ぎていると、いい香りがしてきた。ハーブで焼いた肉の香りだ。胃がごくりと動き出す。
匂いの元へ顔を出してみると出店があるらしい。それを手軽に挟めるパンといっしょに食うという趣らしい。
あまり金貨を使いたくないが、背に腹は変えられぬ。
「すみません、1人分ください。ーーー金貨でいいですか。。。。」
店主は驚きながらも破顔して、
「金貨だって?!気前いいねえ、ねえちゃん!!2人分持っていきな!!」
ごっそりとパンといっしょに渡してくれた。気前いいのはどちらだ、、、。。仕方ないから2人分もらった。
手前の噴水の場所で腰を落ち着けて口にする。久々の焼いた肉だ。
それをこそこそみていた連中がいた。
「親分、あの女、金貨使ってやしたぜ?ただの出店で、、。」
そこに相槌入れるガタイのいい男。
「あゝ、もっと持ってそうだな、、しかし、女に手をあげると宰相が出てくるかもな、、慎重に行こうぜ。」
食べ終え、次の移動に目星をつける。
やはり、父と母の遺言通り、王宮に身を寄せた方がいいのか。
しかし、、、と思考に耽っているうちに馬がヒヒーンと鳴き出した。
驚いて、目をやると、みずぼらしいが意気のいい格好の、いかにも俺たち盗賊です!という輩がエンデレスの馬を道はずれに連れて行こうとしている!
「待って!その馬を離しなさい!金貨が狙いでしょ。どうせ、盗賊ども!」
盗賊どもは悪びれもせず、せせら笑いながら、
「なーんか変なのが言ってるぜー?」
「こりゃ、俺たちの馬だよーだ。」
そのまま、馬を街離れの路地裏に連れ込んで、エンデレスもついていった、、ところをガタイが後ろからエンデレスの首を締め上げた。
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