第4話 公園の能力空間
「さて、上層部の人間との話は置いといてさっさと事件を解決しよう紫ちゃん」
「そうだなぁ……無駄話している場合じゃねぇよなぁ」
「そうですね」
「来なさい
「あれ?使い魔カード」
「まぁ……私が契約している使い魔はこの子だけですが役にはたちます」
『おい!俺が役に立たないみたいなことをいうなぁ!!ゆかり殿!!』
「ほい!」
すっ!
『やっほ〜い!ゆかり殿からのおやつ〜♡』
「大丈夫この使い魔……ちょろすぎるんだけど……」
×
「ここらどうやって探すんだユキ?」
「それなら私がやるから問題ないわよ3人とも」
「なんかいい方法があるの?紫ちゃん?」
「怪異衛兵装備の一つに反応があったの」
「装備?」
「この腕時計ね、怪異が能力を使っているとこが分かるようになっているの」
「まるで体温を映してるときのよう」
「まぁ能力に反応する機械だっと思って欲しい」
「分かった」
「反応って言われましてもそこには何もありませんが?」
そう、火竜が言う通り何もないのだ。
「何いってんの誘拐犯の能力に決まっているじゃない」
「能力!?別の空間を作り出せる実力者ってこと」
「その様子だとこの誘拐事件が軽いものだと思っていたのかしら?」
「そりゃそうだ!クソ!空間魔術を能力で再現できる野郎か……俺無理じゃね」
「雑魚虎男」
「弱タイガー」
「うるせぇ!!」
「空間への潜入はバレないようにしましょう」
「探偵業できたけどよぉ……面倒な戦闘にならないといいけどなぁ」
ええ、面倒な戦闘にならないなら依頼人の妹ちゃんを助けてあの空間から逃げるのが一番いい。
犯人の逮捕は怪異衛兵の紫ちゃんがやることだしね。
「大丈夫死んだとしてもまた召喚して戦ってもらうから」
「そうですゾンビの様に何度でも蘇って私のサポートをしてください、イエロータイガー」
まぁ、私もゾンビ戦法でもいいとは思ってた!ナイス火竜!
紫が取り出した怪異衛兵で使われる道具【特殊な短剣】を使い能力で隠されていた空間を少し切り裂き公園に隠された空間の正体が明かされる。
「何だこの空間、迷宮かぁ?」
公園の裏の姿が地下ダンジョンかぁ……これだけでも分かる面倒な強さを持ってるなぁ犯人。
「城の中にも見えますが……」
まぁ火竜ちゃんは城の門番をしているからダンジョンとか知らないのは当たり前か。
「なにこれ趣味悪……」
「誘拐された少女達の像……」
確かにこれは悪趣味がすぎる、依頼人の妹、ユメの像と名前が書かれていたが他の像は血まみれで壊れている……絶対なにか意味がある。
「とりあえず進みましょうか3人とも」
「血まみれの像はほとんどバラバラ死体で発見された少女達ですね」
はぁ!!なにそれ聞いていないそんなの普通なら新聞や記事、ニュースになる事件じゃん!!なんで!!
「え、紫ちゃんそんな事件があったの?ニュースにもなってなかったよ!!」
気になる、なぜ秘密にしていたのか……
「無理に決まってるじゃないですか、なんなら私は友衛に流さぬように頼まれ西塔へ行きました、まぁ情報局を止めるのは結構苦労しましたがね……」
友衛の女狐野郎の指示かよ!!私に西塔の代理管理人の証を渡す意味もわからんし、女狐め何を考えているんだ!!
『カァーカァー伝言、伝言です!奥の部屋にて人を発見したであります!!』
「よくやったな!鴉!皆いくよ」
「分かった」
「念の為、杖を出しておくわ」
「魔術カードもお願いしますマスター」
「了解よ!火竜」
「んじゃ!くそったれ野郎をぶっ飛ばしてこの事件を解決しますか………(勝てるかわからんけどボソッ」
青木雪の考察ノート ネガティブ野郎 @NegatiduYarou5476
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。青木雪の考察ノートの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます