第3話 善鬼の困惑

深夜11時になり、公園へ戻った虎男一行は昼間の子供と再会した。


「なぁ、ユキこれ補導されねぇか?」


「マスター今すぐ怪異衛兵に連絡を」


「そ、そうね……」


ユキがスマホを取り出すと子供はとあるものを取り出し虎男達に見せる。


「怪異衛兵ならここにいますよ!!」


「は?」


「はい?」


「え?」


「いやいや!そんな私が好きな作品のピンク髪先輩みたいなやついるわけ」


「これでも25歳よ」


「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」


          ×


「ねぇ虎男あの子合法ロリよピンク髪先輩みたいに合法ロリキャラよ!!私求婚してくる!!」


「待て待てユキなぜそうなる!!!!しかしアレで25歳は無理あるってどう見ても小学生5年生だろ!!」


「はわわわわわ」


「え?火竜お前、どうした?」


「だって、だってあんな子にメイド服を着せたらとてもとても可愛いと思います!!ので着てくれるように交渉してきます!!」


「待て待て火竜お前もお前でおかしいぞ!!!!なんでそうなる!!!!」


「私の名前教えてなかったなぁ!私はユカリ西風紫よろしくなぁ!お兄ちゃん達!!」


「あぁ……俺は虎男、本名は忘れてるんだって自己紹介してる場合じゃねぇよ!!お前ら止まれ暴れるな紫頼む少しだけ離れてくれ」


「はぁ……はぁ……ゆ、紫ちゃん私は青木雪と言うのはぁ……はぁ……」


「少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服少女メイド服」


「お前らいい加減にしろぉぉぉぉぉ!!!!」


「てか?お兄ちゃん達はなんでこんな公園に来たの?もしかして探偵さんかな?」


「ん、そうだがどうしたんだよユカリ」


「ふ〜ん……まぁ大人数のほうがこっちも助かるから一緒に調査と言うか行動しない?」


「いいわよ〜紫ちゃんのお願いだもの」


「雪さんは私と同い年そうなのになんでこんなに興奮しているのかな……」


「お前がロリだからだよ!!ユカガキ」


「なぁ雪、コイツ一発殴っていい」


「ok(^_^)」


「私の名前を略すな、喰らえ正義の拳!!!!」


「メイド服着てくれませんか、いや着てください!!紫さん!!絶対に似合うのでぜひ着てください!!」


カオスな空間が数分おこなわれたのであった。


          ×


「ユカリ……行方不明事件の犯人とか分かってたりするのかぁ?」


「いいや、検討もつかないよ~〜しかも行方不明者が二人だけだ……外の人間社会なら大事だが怪異都市じゃ小さすぎる」


「治安は悪だもんねぇ〜〜ここ、だから怪異登録されて管理塔で管理される、たとえ善でも悪でも怪異都市ここに集められる……」


「にしても、ユカリはなんの怪異なんだ?ここにいるってことはお前も怪異認定された側だろぉ?」


善鬼ぜんきよ、雪は?」


魔女まじょ魔術師まじゅつし魔導士まどうし魔法使い色々な名称があるわよ……にしてもあの女狐、私が魔術を使えるからって怪異認定しやがってぇよ!!!!絶対に許さない!!」


「あはは……桐藤友衛きりふじともえに恨みがあったのか雪は」


「ぜってぇ俺も許さねぇ、あの女……」


「元は仲良かったんですけどねぇ……こっちにも色々と事情がありまして……」


「そうか、友衛は西塔の管理人だからなぁ私も何度か会っているし……って雪あなた上層部と繋がりがあるの!!」


「あるわよ……あっこれ見せておくね」


雪は、友衛から渡されていたであろう物を見せる。


しかし雪はその重要そうなものをよくわかっていないのだ。


「【特殊ランク代理管理人/魔術女帝:青木雪】あなた何者……」


「私も知らん」


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