第2話 依頼
虎男との戦闘を終え数日が経つユキはカードの整理をしていた。
「くっそ!なぁ〜〜ユキいつまでこの服なんだ~よ」
「1か月間着てなさい」
「可愛らしいですよ、イエロータイガー」
「やめろ火竜!てか手加減無しに斬りつけやがって!!」
「悪いのは貴方ですよイエロータイガー私のせいではありません」
「くっそ!恥ずかしい……」
虎男は、1ヶ月間メイド服を着ることになった。
「てか、火竜なんでお前までメイド服を着てるんだよ!!」
「お恥ずかしながら一度着てみたかったのです……」
この女騎士意外に可愛らしいのだった。
×
ピロンとユキのスマホから通知が届く。
「探偵業アカウントからきているわね」
「仕事か内容わ?」
「マスター私も一緒にいてもよろしいでしょうか?」
「いいわよ、あなた達魔力消費低いからこっちも助かるよ」
「はい!ありがとうございます」
Name【八狐コウ】
はじめまして、
怪異探偵の青木雪様に依頼したいことがございます、〇〇区の公園で妹の八狐ユメが行方不明になりました。
どうか妹を探してくださらないでしょうか?
依頼金はお支払いいたしますのでどうかお願いします。
そして妹の写真と普通の公園の写真が送られていた。
「公園で行方不明ねぇ〜?」
「マスターどう見ても怪異絡みでしょう」
「こんななんもない公園に怪異が関わっているのか?ってユキそのノートなんだよ」
「うん、戦闘になった時の考察ノート」
「てことは、この依頼やるのかよ」
「やるわよ、このままじゃ困るのは家族達なのよ」
「さすがマスター!少しは見習えイエロータイガー」
「そこまで残酷じゃねぇよ俺は!!」
「はぁ……とりあえずその現場の公園へ行きましょうか」
×
「普通の公園だな」
「普通の公園ねぇ」
「普通の公園ですね」
普通に遊ぶ子たちもいるなか、ここでは行方不明になった子が妹ちゃんだけ……まるで危険が無いと言わんばかりに普通すぎる。
「ねぇ?お姉さんなんでこのお兄ちゃんメイド服着ているの?」
「うんうんいい質問をするね坊やこれはねぇ〜お兄ちゃんの趣味なんだよ」
「ユキ!これが趣味ナわけあるか!!変な噂を流すな」
「そうですよキミ、この男はメイド服が好きなのだ!だからこうやって着ているのだよ」
「火竜てめぇものるんじゃねえ!!」
「ふぅ〜ん、お兄ちゃんって変態なんだねぇ!!」
「おい!コラぁガキ!!勘違いするなこれはこいつら嘘だ!!信じるならこのお兄ちゃんにしろいいな」
「でも?多数決で負けてるよお兄ちゃん?証言者が二人もいたらそれはもう真実じゃないの?」
「やるなこのガキ……!何も言い返せね」
何時間か公園で待ったがやっぱり異変は無かった。
依頼人である八狐コウに会うことにした。
「どうも、依頼人のコウと申します……」
「コウさん、行方不明になる前の妹ちゃんの話を聞かせてもらっでも大丈夫でしょうか?」
「はい、その時は友達と遊ぶと言い笑顔で送り出しました」
「友達と遊ぶと言うのは例の公園で?」
「はいその公園です」
「しかしなぜ?行方不明になったと知ったのですか??」
「これを……」
依頼人は財布とリボンが公園で落ちていたと言う。
「なるほど、確かにこれが落ちていて数日前間もいなければ心配にもなるでしょうマスターすぐにでも犯人を見つけ首を切りましょう!!」
火竜は怒りをあらわにする。
「ってよぉ……おかしくねぇか?ダチと遊んでいたのならそのダチはどこだよ?普通二人の依頼になるだろ?」
「確かにそれはおかしいわね」
「実はですね、ユメの友人関係に関しては僕は分けらないのです」
「分からないとは?家に来たりしますよね?」
「いえ、基本的に妹は一度も友達を家へ連れてきていません」
「なるほど……行方不明は二人と仮定すると少し急がないと危ないわね」
依頼人との話し合いも終わり再び公園へ戻るのだった。
「あれぇ?昼間の正論子供」
「どうしたの?お兄ちゃん達こんな公園にきてさぁ……」
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