第4話
改めて星に行くための準備をしている折、ジャニクがワクテカした顔で質問してくる。
「ノラえもんのエピソードって向こうじゃアニメ?になってるんだよな?なら、他のアイテムも知ることが出来るんだよな」
ジャニクたちですらアニメの概念は上手く想像出来てないみたい。
しかたない。
でも、紙芝居の滑らかバージョンとは言っている。
自分でも上手く説明出来ないから悔しくて悔しくて。
説明がもっと具体的に言えれば今頃うちの星はアニメの星として活気に満ちていただろう。
私に出来るのは小説とか、読み聞かせくらい。
紙芝居も絵がシンプルで棒人間みたいなやつ。
あのふにょんとしたキャラクターはまだ誰にも見せられてない。
ノラえもんの道具で有名なのはどこでも行けるドア。
ワープ機能で被っているがノラえもんが国民的小説になった為にドア型のワープ装置がグッズとして作られた。
その他、良く使われるスモールゥライト。
空を飛べる頭のアレ。
故郷星では作れるので、ブームで皆ブンブン飛んでる。
あの光景見てたらすっごい笑っちゃった。
飛ぶことは科学の力で可能なのに、皆同じものをつけてぶぉおおんって飛んでるし、凄い光景なのだ。
確かに地球では憧れの道具だけど、うちの星では皆コプター使いたがるんだから、世の中って分からない。
私も勿論送られてきたので飛んだ。
うん、私は翼型か念力型で良いかな。
みんな頭に乗っけていたらシュールだ。
1人、2人なら飛んでるなーってなるけど、見渡す限りみんな頭から生えてる。
おまけにジャニクたちもノラえもんファンだから飛ぶからお腹いっぱい。
よく3人でノラえもんエピソードごっこをしている。
ノラえもんとノビノビくんのお別れの日のめちゃ感動エピソード。
あれ、初めて見た時泣いたわ。
リメイクされて描き下ろし的な部分はもっとやばいの。
解釈一致だ。
ノビノビくんの殴られるシーンとかを再現してる。
シズカァちゃんの役目は私ね。
周りの人達、皆対決するやつやりたがるし、私はやらなくて構わない派だもんで、立ってるだけでいいから。
対決したいならどうぞってやつ?
皆するから空き地セットも創られた。
キャラグッズじゃないよ、規模でっっか。
土管がまん中にあるタイプと河原セットがある。
子供にも優しいお値段。
私にも作者へプレミアムセットが送られてきたので、使ったけど。
BGMもついている。
監修をお願いされたもんでね。
あと、殴ると擬音が鳴る。
ドカッバギッて。
しかも、顔にあざが作れる仕様。
ノビノビくん役が安全にその役を真っ当に演じきれるようにと気合抜群。
どこらへんがプレミアムなんだろうって思ったんだけど、広さが通常の2倍あってアルメイ達は羨ましがった。
あげようとしたけど、お母さん達が欲しがったので家の家宝みたいになっている。
因みに使いたい人には貸し出し可能だ。
優しい世界だなあ。
四次元仕様、否、八次元はあるポケットの制作もされているのだが、私が止めた。
それだけ次元があっても道具が少なすぎる。
ノラえもんのミュージアムがあるが、エピソードの数に対してアイテムが少ないのが、私はヤキモキした。
止めたものの、大統領直筆が家に届いた。
作らせて欲しいとお願いされ、両親と幼馴染の欲しい欲しい眼ビームを受けて負けた。
アイテムが少ないので、四次元というもったいない仕様はやめるようにという至極当たり前の内容。
グッズ会社は渋々3.5次元を作り許可した。
キビィ団子も作りたがったが、懐かせる動物がそもそも居ないんだよなぁ、と涙が出た。
可愛い動物が居たらもっと緩いキャラクターの概念も生まれていた筈。
飯マズの星に居るのは逞しい良くわからない液体な何かだ。
私は可愛いと思う。
スライムっぽくて
あと、石に見えるけど石じゃない。
でも動かない謎の生物。
それはもうただの石である。
あと、死なないからずっと同じところに居て違う個体は居ない。
飼ってないのにほぼ同居してるようなもの。
可愛いと思うけどその概念も彼らにはわからないのだという。
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