私は聞いた

私は八葉矢くん、優香ちゃん、そして、彼とグループになった。


彼と話したかったけど、八葉矢くんに振り回されてる。


だから私は1人でやることにした。


......隣の彼が、何かを拾うのを横目で見た。


紙切れだ。


何か書いてあるみたいだけど、私からは見えない。


知りたかったけど、彼にその内容を聞けなかった。





私は廊下を歩いていた。


連絡事項を聞くために職員室に行っていた。その帰りだった。


そして、私は聞いた。


何かを言っている優香ちゃんの声。そして、そのそばにいる彼の声。


上の階......屋上からだろうか?


優香ちゃんはとても必死だった。


優香ちゃんが一通り、何かを喋ったあと彼は、はっきりこう言った。


「わかった━━━━━━」


その先のことは聞こえなかった、聞きたくなかった。


少し、気分が悪くなった。


彼と優香ちゃんに気づかれないように、私は教室へと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る