第38話

私は、朝っぱらから上機嫌で会社に行った。



「どうしたの?お嬢様」



ニヤついた顔で話しかけてきたのは


先輩の晴菜先輩。



「別に、なんでもないですよ?」



琴葉は、不自然な笑い方をしていた。



「もしかして、初恋の先輩と結ばれたとか?」



その、何気ない晴菜先輩の言葉を聞いて


湯気が立ちそうなほど顔を真っ赤に染めた。



「えっ,,,まさかのまさか?」


「は、はい」

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