第39話

「やったじゃん!やっと願いが届いたんだね」


「はい」



私は、なんて恵まれているのだろう。


こんなにも喜んでくれる先輩が居て、泣いてくれる両親が居て


こんな自分でも愛してくれる彼が居る。



私は、幸せを噛み締めながら仕事を始めた。






仕事が終わる頃には、オフィスにはほとんど誰も居なかった。


晴菜先輩も帰ってしまった。



そんなこんなで仕事が終わったのは、23:30くらいだった。


両親からは、残業しなくていいと言われているが


私の性格上どうしても終わらせないと気がすまない。


だから、今日もこんな時間まで仕事をしていた。



私は、ゆっくりと会社を出た。


その時だった、突然抱きしめられた。


見ると、葛馬さんだった。

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