第18話

理由は、わからない。


けれども、この気持のことを知りたいだなんて微塵も思わない。


私は、また自分にブレーキをかけた気がしてならなかった。



そんなこんなで、ある場所についた。


そこは、ショッピングモールだった。


いかにも、若いカップルがたくさんいるようなところ。


しかも、只で際大きいというのに


映画館まで入っていた。



私は、こういう場所には不慣れだったためか


緊張もしていた。



「あっ、あの、こんなところで何をするんですか?」



うっかり、しどろもどろに言ってしまう。



「ああ、この中によく行くカフェがあるんですよ。

もし、よかったら、琴葉さんと来たいなぁ。って、思ってたので‥‥‥あっ!もしかしてこういう場所嫌いでしたか?」


「あっ、いえ!そういうわけじゃなくて‥‥‥‥」



悲しい顔をされてしまい、そう答えることしかできなかった。

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