第17話
けれど、想像以上に柔らかい服装だった。
なんというか安心感があった。
真面目に運転をしている葛馬さんのことをまじまじと見てしまった。
そのことに気づいた私は、慌てて顔をそらす。
すると、葛馬さんの方からため息が聞こえた。
びっくりした私は、マッハの勢いで葛馬さんの方を見た。
「えっ、琴葉さんどうしたんですか?流石にそんなまじまじと見られると緊張をしてしまうのですが‥‥‥。本当にどうしたんですか?」
正直言って、安心していた。
確実ではないが葛馬さんが私のことを嫌ってないということ
私は、にっこり微笑んで顔を背けた。
「いえ、何でもありません。ただ、いつもと印象が違うなと思っただけです」
「琴葉さんって、感情が顔に出やすいって言われません?」
「感情が顔に出てましたか?」
「はい、今もガッツリ出てます」
そう言って、彼がはにかむ。
すると、胸が急に苦しくなった。そして、暖かくもなった。
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