第15話

そんなことを思いながら時計に目をやると


8:00になっていた。



やばい。時間がない。急がないと!



私は、準備を始める。


メイクと、髪の毛をセットする。


動きやすく、おしゃれな服に着替える。



そういえば、どこに行くかとか聞いてなかったな。


メールで聞いてみるか。




『どうも、琴葉です。

 今日は、どのような服装をしていけばいいでしょうか?』



と、遠回しにどこに行くかを聞く。


すると、2分かそこらで返信が来た。



『ご連絡ありがとうございます。

 服装なら、動きやすいもので大丈夫です。

        今日は、少し動くと思うので』



と、来た。


なら、デニムのジーンズに白いシャツ、


その上に薄いベージュ色のロングシャツを羽織ればいっか!



そういえば、”今日は、少し動くと思うので”ときていたけれど、


どこに行くのかな?子供とかを預かっているとか?



ぐるぐる頭の中で考えていたところに母さんが来た。




「琴葉?葛馬さんがいらしたわよ♡」



母さんは、何故か上機嫌だった。


まあ、理由は聞かずともわかるけど。



「はい。今行くと伝えてもらってもいいですか?」



「分かったわ!急いで来なさいね」



そう言って、頭上で音符を浮かして部屋から出ていった。

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