第39話
二度目に起きたときにはもう頭痛はなくなっていたが腰はまだ痛かった。
ふと、横を見ると半分泣きかけている龍介がいた。
「よかった‥‥‥」
そう言って、安心した龍介は力が抜けるかのように布団に顔を埋めた。
「ここ、どこ?」
「俺の家」
「なんでこんなところにいるの?」
「もしかして昨日のこと覚えてない?」
「き‥‥‥のう‥‥‥?」
思い出して言葉を飲み込んだ。
そうだ。そうだった。
昨日は、あんなことをしたんだった。
わたしは、おもだしたくないことを思い出してしまった。
「ごめん。多分、俺のせいだよね?」
「腰が痛いのは十中八九、あんたのせいでしょうね」
そう言って、ため息を付いたときだった
龍介が小さな箱をベッドの隣りにあるタンスの中から取り出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます