第39話

二度目に起きたときにはもう頭痛はなくなっていたが腰はまだ痛かった。


ふと、横を見ると半分泣きかけている龍介がいた。



「よかった‥‥‥」



そう言って、安心した龍介は力が抜けるかのように布団に顔を埋めた。



「ここ、どこ?」


「俺の家」


「なんでこんなところにいるの?」


「もしかして昨日のこと覚えてない?」


「き‥‥‥のう‥‥‥?」



思い出して言葉を飲み込んだ。


そうだ。そうだった。


昨日は、あんなことをしたんだった。


わたしは、おもだしたくないことを思い出してしまった。



「ごめん。多分、俺のせいだよね?」


「腰が痛いのは十中八九、あんたのせいでしょうね」



そう言って、ため息を付いたときだった


龍介が小さな箱をベッドの隣りにあるタンスの中から取り出した。

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