第40話
「何?これ?」
「いや....その...プロポーズ?」
「私に聞いてどうするのよ。ていうか、付き合ってもないのに何で?」
そういうと龍介がらしないくらい真剣な顔つきで少しだけ恥じらうように言う
「俺と...その、結婚を前提に...結婚してほしい!」
なんとなく、言うことは想像できていた。
けど、こんなにも真剣な目でプロポーズされるなんて今までなかった。
ましてや、告白さえされたこともなかった。
でも、不思議と私の中に『嫌』という感情はなかった。
何なら、うれしくあった。
「は...い...」
気が付いたら、口が勝手に開いていた。
多分、最初からこうなるはずっだったのだろう。
私の返事を聞いて気が抜けたのか、龍介は突然ポロポロと目から雫を垂らした。
「えっ...!」
あの龍介が泣くとは思わなかった。
「ありがとう。」
そういって、龍介はひたすら嬉しそうに私を抱きしめながら泣いていた。
気が付いたら、泣きつかれたのか龍介が寝落ちていた。
そんな龍介のぬくもりに充てられた私も一緒に寝落ちてしまった。
~FIN~
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