第14話

私と白那はエレベーターに乗り込む。

このビルは、50階まであるらしい。

副社長室があるのは、49階。

階段もあったが、登るのに下手したら1時間はかかる。


白那と私は、45階になるくらいまで、全く話さなかった。

けど、46階に差し掛かってところで

白那にこう言われた。


「そういえばさ、名前のこと言ってなかったね。

龍介には、白波蒼葉しらなみあおはって名乗ってね。あと、これ名札をつけて」


「わかりました」


「龍介の前では、練習したとおりに、明るくしてね♡」


練習がてら、ニコッとしていった。


「了解しました!」


「その調子ね」


そんな事を言っているうちにあっという間に

49階に着いた。


エレベーターを出るとそこには、受付嬢が居て

白那が名札を見せるとすぐに入れた。


白那は、当たり前のように副社長室へと入っていく。

私もその後をついていく。

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