第8話

ああ、これで終わった。

虎汰朗にも嫌われたことだし、もう、生きていられるかもあやふやだから。

もう何も心残りはない。と思ったけど、

誰も残して行きたくない。

でも、もう私には居場所がない。


「ごめんね。虎汰朗、私は少なくともあんたが義弟で幸せだったから。親父も、あんたが義父で良かったと思ってる」

「姉貴,,,,,俺は、姉貴が姉貴で居てくれて、そして、

いつも俺たち組のことを守ってくれてありがとう」


嫌われていなかった。

私は、それをしれただけで良かった。

居場所はまだあったんだって思えた。

これから、何が起きようと必ずうまくいく。

そう思った。


私は、二人に「おやすみ」といって、部屋に戻った。

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