第5話
食事を終えて、私はみんなに「おやすみなさい」と言って、
自室へと戻った。
自室に戻った私は、スーツケースにスーツ3、4着ほど入れて下着、愛用している武器、みんなとの写真を入れて荷造りを終えた。
気がついたらもう、10:00になっていた。
そろそろ寝るか。
私は、
だが、一時間立っても眠れず、ぐるぐるといろんな事を考えてしまう。
虎汰朗は、私無しで依頼の片付けができるのかとか、
親父は、何か困り事があったときに誰か相談する相手はいるのかとか、
みんなきちんと生活をすることができるのか、
難解な案件を片付けられるか、
いろんなことが私の頭をよぎった。
考えすぎてしまい、とうとう喉まで乾いてきた。
私は、お茶を飲みに一階の台所に行った。
私が愛用していたプラスチックのコップにお茶を注いだ。
このコップを使うのもこれが最後かもなぁ
このコップは、12のときに親父が誕生日に買ってくれたものだった。
デザインもそうだけど、一番は親父がくれたから好きだった。
なんだかんだ言って親父のこと好きなんだよなぁ。
うちの
1年位経ったときだった。
虎汰朗は、5歳ぐらいのときだった。
私は、10歳だった。
私は、いつも見ていた虎汰朗が友達から
「母ちゃん殺しはこっち来んな!」
でも毎回、私が、そいつらのことをシバいてたんだよなぁ。
この家では、今の母親的存在が私なのだ。
最初、私が養子だと知っていた師弟たちは、
私が殺し屋として働くのを反対していた上に
この家から追い出そうと言っていたのを盗み聞きしていたことがアッた。
その時は、親父が話を先延ばしにしたことにより、一旦収まった。
数カ月後に弁護士から、連絡が来た。
電話の内容は、遺産と遺書について伝えたいというものだったらしい。
弁護士が来て親父は、顔がこわばっていた。
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