第4話

今、親父が言った。

黒竜印こくりゅういん”というのは、

簡単に言えば、死ぬ。


だからか、親父の師弟達は、暗い顔をシていたし

虎汰朗なんかは、涙ぐんでいた。

恐らく、私は死ぬということだろう。


依頼主は、私を潰したいのかもしれない。

別名”狂犬きょうけん”のワタシを


けれど、私は、はなから死ぬつもりはない。

殺して、自分は生きるそれだけだ。


標的ターゲットの情報は、あるんですか?」


「っ,,,,,,それが、名前と家柄しかわかっていない」


「名前は、鬼塚龍介おにつかりゅうすけ、鬼塚建設の次期社長だ。こんな情報しかなくて申し訳ない。わからないことだらけだろうが,,,,,,」


「大体わかりました」


「そ、そうか,,,,,,,,」


「明日の朝、3:00に車で標的ターゲットの自宅と会社付近のホテルまで車で虎汰朗が送ってくれる」


「わかりました」


「灑華、今晩の食事はみんなでしたい。灑華も出席してくれるか?」


私は、最後の家族での食事かもしれないから一緒に食べたいのだと解釈をした。

私は、了承した。


「わかった」


初めてかもしれない、

親父にタメ口で話したのは。

これが最後かもしれないけど,,,,,

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