失うことを意識しながら愛し合う人たち。その是非はともかくとして、願っても怖れても運命は容赦なく人の気持ちを裏切っていきます。それでも笑顔を忘れることなく生きていく。それが大事なのかもしれませんね。
※まさしく煙草が原因で相棒を失くしたばかりだったので、来るものがありました。ただし肺がんではなく、くも膜下出血――突然死です。煙草にはこちらのリスクも高く、人の口の中に吐き出すとか、さすがにちょっとアレです(^Д^;)
作者からの返信
ご感想をありがとうございます。
煙の口移しとそのリスクについては、物語の根幹に関わる部分に触れるため、具体的なコメントは控えます。
ただ、きちんと煙草のリスクを理解され、文則のした行為に嫌悪感を抱くことは、私は正しいことだと考えます。副流煙の危険性は、もっと周知されてほしいものですね。
編集済
切ないです……。
相手と共に死にたい。置いていかれたくない。それは、強烈な愛なのでしょうね。しかしある日突然、断ち切られて……。残り香は纏わりついたまま離れず、時は進んでいってしまう。
結月は、今隣にいる人のことも愛しているのでしょうね……。そして、元彼が結月を連れていかなかったのは、彼女に生きて欲しいと心の裏では願っていたからなのかな、と少しばかり思いました……。
愛の形を考えさせられる、良質なお話でした。
読ませていただき、ありがとうございましたm(__)m
作者からの返信
ご感想をありがとうございます。
結月が死を選ばなかったのは、周りが止めたからなのか、元カレが彼女を死から遠ざけたのか……想像が膨らむ部分で、彼らの抱く愛や死について考えてくださったことが嬉しい次第です。切ないと、そのようにこの作品を感じていただけたことにも感謝いたします。
二人の彼を通して愛の価値観を見ているようでした。
日常的な会話でよくあるワンシーンなのに、深く考えさせられる、そんな小説で素敵です。
他の男の話をするとタバコの煙を口移ししてくる…個人的にとてもエモいシーンだなと思いました。煙草を吸う男性って魅力的に見えますよね。
学生時代に惚れて付き合ってしまうのもリアリティあって尚更好きな箇所です。
あとタカノリとフミノリ。
名前が似ていることから、今カレに惹かれたのは元カレの名前と似てたからなのかな?と想像するのも楽しかったです。
作者からの返信
ご感想をありがとうございます。
作品を通していろいろ思考したり、想像を膨らませていただけて光栄です。また、この作品にエモい要素があったことに、私自身気付かされました。とても嬉しいです。
相手を大切に思う愛と、相手を自分のものにしたがる愛があるとして、その2つの愛のバランスは人それぞれで、極端に言えば大切にされるのが好きな人も、独占欲の餌食にされるのが好きな人もいるっていう話ですよね。
愛の理想形は人の数だけあって、それがピッタリとはまらない時の切なさ。愛情は確かにあるのに、どこかですれ違ってる。そんな機微を楽しむ人間ドラマ、素晴らしいです。素晴らしい作品をありがとうございます!
作者からの返信
ご感想をありがとうございます。
ピタリと当て嵌まったり、すれ違ったり、それでも好きでいたり、振り向いてばかりいられなかったり……そのような愛情の機微を丁寧にすくい取ってくださり、とても嬉しい次第です。
『死』という事柄でこんなに愛を感じさせられるとは思いませんでした!読んでていい切なさを感じました!面白かったです
作者からの返信
ご感想をありがとうございます。
死という概念から退廃的な要素だけでなく、愛の部分を感じていただけて嬉しいです。面白かったと仰っていただけて、ホッと胸を撫で下ろしました。