第26話それぞれの明日へⅠ

奏が「次元飛躍」と唱えた。そして「ここは?」と俺が聞くと奏が「さあでもここは学校見たいね」と言うと「ここは私が通っていた学校です。」月歌が言った。 「ならこの場所で月歌、貴方のやり残したことがきっと出来るはずよ」と奏が言った。体育館から人の声がしていた。「人の声がするな。行ってみよう。」と俺が言うと二人は頷いた。

体育館に着くとそこには大きく"命の大切さ"の授業と書かれてあった。奏が「こんな偶然起こるんだ」と驚きながら言うと月歌が「珍しいこともあるんですね。私が居た時はこんなの学校がしなかったんですよ。」と月歌が言った。「この講演最後まで聞く?」と俺が聞くと月歌は「はい、こうゆうの私が経験したこと無いので聞いてみたいな、と思ったんです。もう私は亡くなっていますけど。」言うと「なら、聞いてみましょう。やり残したことのヒントに繋がるかもしれないしね。」と奏が言った。


講演の話を聞いていると講演がそろそろ終るのか分からないが「まとめ」と一人の男性が言った。 「私はそろそろ歳なので身を引く時期だと思っています。もう終活です。なので私と恵一君が最後に講演する場所は何処が良いか話していた時に最後は娘が通っていた学校が良いとゆうことになり、私達の最後の場所になってくださりありがとうございました。」と一人の男性が言うと月歌が「っえ、この講演って恵一君とお父さんの講演だったの。」と驚きながら言うと「そうなのか? だって月歌がこっちにきてからそんなひもないだろ?」と俺が言うと奏が「いいえ、月歌が目覚めるまで此岸の世界の時と私達の居る彼岸の時の流れは少し違うの。だからそれも十分あり得るのよ。」と奏が言った。

そんな会話をしていると気づいたら講演は終っていた。体育館に居た生徒達は皆それぞれのクラスに戻っていた。そうして二人の男性が片付けをしていた。


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