第23話 一生の片想いⅡ
「私が月歌です。」と人の魂が言うとその魂が光だしやがて一人の少女になった。
「私は未練が消えなくて、でも記憶は消したくなくてだから依頼したんです。この進まない日々が終わるように。」と月歌は言った。「そう、なら話したくなくても月歌の過去を教えて頂戴」と奏が言うと「はい、全部話しますよ。」と言い月歌は語り始めた。
「私には付き合ってはなかったんですけど好きな人がいていつも学校が終われば一緒に帰ったり、一緒にあそんだりそんな日々が永遠に続けば良いなと想っていました。 私は恵一さんと一緒に過ごせるなら今の関係でも良いと想っていました。でもある日いつものように恵一さんと歩いていたんです。ふと横断歩道を渡ろうと言いなかがら恵一さんが私の手を引こうとしたんです。
その時車が勢いよくこっちに来たんです。一瞬思が停止しました。でも恵一さんを護ろうと気づいたら体が動いてて、それで気がついたらこの世界に居ました。」と月歌は泣きながら言った。
「それは辛かったね、でもよく護ったね。それはその人への本物の愛がないと出来ないことよ。だから誇りを持って。」と奏が月歌を抱きしめながら言うと月歌は泣きながら「ありがとうございます。」と言った。
「月歌、やることは決まった?」と奏が聞くと月歌は「はい、私は恵一さんがどうなっているか知りたいんです。」と言うと「月歌を心配してたのは恵一だけじゃない、ご両親も心配してるんだからちゃんと最後に別れを告げに行くよ」と俺が言うと「両親とはあまり仲良くなくて」と月歌が言うと「これで最後何だから両親とも会いに行くわよ」と奏が言った。「名無し、月歌、準備は良い? それじゃ行くわよ」と言うので俺と月歌は頷いて返事をした。「次元飛躍」と唱えるのだった。
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