第10話 迷う魂、進む人達 エピローグ
「じゃあ頑張るのよと」奏は笑顔で咲夜の背中を押した。「今回は魔法じゃないんだな。」と言うと「ええ、あれは死んだ魂専用だもの。」と言い咲夜の目覚めるのを待った。
「目が覚めたのね!」といきなり大声で葵の声が聞こえた。「今医者呼んでくるから少し待ってて。」と葵は慌てて病室を出た。もう忙しいやつなんだからと思いながらでも葵らしいとも思った。
それから医者に驚異の回復力だと驚いていたがこれはきっと奏の力なのかなと思った。遂に退院の日がやって来た。親が向かえに来てまた屈辱な日が始まるのかと思っていたが、退院の日に現れたのは親ではなく葵だった。
「なんで葵がここに?」とあくまで知らないふりをしながら葵が「咲夜向かえに来たよ。私とこれから暮らそう二人で、今までの事は全部謝るから謝っても何もならないと思うけど。咲夜さえ良ければ咲夜の親にはちゃんと許可取ってあるから、私と一緒に来てください!」とそんな告白みたいなものを受けて若干照れながら「それ告白?」と葵に聞いたら「もう咲夜の意地悪~」といつもの葵だった。 私は泣きながら葵を抱きしめながら「葵が全部私の為にやってくれてるのは知ってるよだから私も葵に答えるね、葵私も好きよだからこちらこそ宜しくお願いします。」と言うと奏は更に強く抱きしめてくれて「葵痛いってば」と言って葵が「退院手続きは終わってるから行くよ」と言ったので私は「うん!」と返事をするのだった。
葵の親が向かえに来てくれて「咲夜ちゃん色々あってと思うけど娘を宜しく。」と葵の両親に言われたので「葵と沢山幸せを築いて沢山の笑顔を分かち合います。」と言って葵が「そういえばさっき私が咲夜の為に色々とやっていること言ってなかったけど何で知ったの?」と聞かれたので私は「内緒」と言った。そんな時を過ごしていると「着いたわよ葵そして咲夜ちゃん。咲夜ちゃんこれからも色々あると思うけど内の娘を宜しくね。それじゃあね、元気でね~」と葵の両親が帰っていった。
「咲夜、改めて宜しくね。」と葵が言うので「迷惑かけてごめん、これからは一緒に楽しいことも苦しいことも一緒に乗り越えよう」と言って玄関の扉を二人で開けるのだった。
「なあ奏咲夜はこれから大丈夫だろうか?」と奏に聞くと「大丈夫よ。咲夜はちゃんと進んでる、それに葵さんも居るのよ。二人ならなんとかなるわ。それに私の加護も着けたからね。」と自信げに言った。「そうだな二人の人生はきっと良い方向に向かうそんな気がする。」と俺が言うと奏は「咲夜は死ぬ前に大きな悔いを最小限に出来たし、咲夜以外にも葵さんも新しい日々を進んでいるだから大丈夫よ、」と言った。
「さあ名無し戻るわよ。休憩が終わったらどうせまだ仕事があるんだから急ぐわよ」と言う奏の言葉に俺は「ああ!」と力強い返事をした。
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