第8話 迷う魂、進む人Ⅳ
「ここが葵の過去?」と咲夜が言うと奏は「ええ、本来なら人の過去を見るのは違反なんだけど今回はしょうがないからね。さあ進むわよ」と奏が言った。「人の過去って咲夜の時もそうだったけどなんで物語の話ごとに並んでるんだ? 普通某アニメだと一気に流れてくるじゃないか?」と俺は疑問に思ったので聞いてみたら「一気だと見落としがあるかもしれないからよ、出来事とかで区切られてた方が楽だしね。」と奏が言った。
しばらくすると咲夜が「多分この変だと思いますよ。」と言ったので「確かにこの辺りっぽいわね」と奏が過去の記録と書かれたメモリみたいなディスクみたいなのを引っ張り「じゃ見るわよ」と奏が言った。
「私の大好きな親友が最近虐められてる。」と言いながら日記に書いている葵さんの姿が写り出されていた。
今日は虐めの主犯格に私が咲夜の傍に居ることがバレた。 その日は忠告だけですんだ。でも主犯格にまた咲夜の傍に居ることがバレ小さなイタズラが始まった。だんだんと主犯格に家までバレた。最初は家がバレても平気どと思っていたけど家の落書きや郵便物がなくなり生活が出来ない状態になった。これ以上親に迷惑がかけれないので引っ越しを決意した。幸い私はずっとバイトを掛け持ちしてある程度お金があったので親と話しこんだ。 親と私の貯金で家を借りるのに苦労したけど咲夜の親と咲夜に話を着けて二人で他県に暮らしたいと思っていた。 でも現実は上手くいかなかった。咲夜の親には話が着き、後は咲夜に話すだけで二人で暮らせると思っていたけど咲夜が事故にあったと連絡を受けた。急いで病院に行ったけど咲夜の意識は戻らないままだった。
「これで終わってるけど咲夜貴方葵さんに対する意識は変った?」と奏が聞くと咲夜は泣きながら「はい、変わりました。葵の想いを知らないで勝手に裏切り者扱いなんてして本当に私は最低です。」と言うと「咲夜、君にはまだ親友が残って居るじゃないか。まだ独りじゃないね」と言うと咲夜は優しく微笑んで「はい」と答えた。
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