第6話 迷う魂、進む人Ⅱ
「ほらどうしたの? そんな暴れ回っても何も解決しないでしょ。」と奏は優しい声でその魂に言った。「まずは、言葉を喋りましょか。その状態だと喋るに喋れなさそうだし。」と奏が言うと「おいまて奏なら俺はどうして今喋れているんだ?」と聞くと「ああ、名無しはもう死んでるからよ。彼かどうか分からないけどその魂はまだ死んでないからね喋れないのよ。」と言うとなるほどと思った。
「トーキング」と奏は魔法なのか呪文なのか分からない何かを唱え魂が光始めた。
「やっと死ねたのか」と開口一番に物騒な発言をして若干引きぎみなっていると「貴方名前は? てかまだ貴方死んでないわよ」と奏言うとその人影はどんどん人の形になり、「え、まだ死ねてないの? ならここはどこ?」と周囲を見ながら聞いてきたので奏が「ここは死後の世界、でも貴方はこの世界に迷い込んだだけよ」と奏がゆうと「そうなんだ。ありがとう落ち着いたよ 私は咲夜で貴方達は?」と疑問そうに「私は奏よあとこっちは相棒の名無しよ。 で咲夜貴方はなんでこの世界にずっと留まろうとしたの?」と奏は俺と会った時のように温かい声で咲夜に聞いた。
「私虐められてたんです。学校に行けば毎日、毎日上履きはゴミ箱に捨てるれるし、机には落書き、しまいには暴力までされて親にも先生にも見捨てられ死のうと思っていたんですよ。だってこんな日々嫌じゃないですか投げ出したくなっちゃうじゃないですか。」と言った。奏は何も言わないでそっと彼女に抱きついた。「辛かったでしょう。憎かったでしょう。まだ猶予はある。だから今は私の胸の中でお休み。」と言い彼女は泣きながら奏の胸の中で安らぐのだった。
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