憂鬱はゴミ箱からやって来る2。（ニンフの性欲を覚醒させる方法）

第7話：いろいろできちゃうニンフちゃん。

「隼人・・・私のこと好きなの？・・・私が？隼人のタイプなの？」

「ワインちゃんに声かけた時、そう言ったろ？」

「へ〜そうなんだ・・・じゃ〜出てくのちょっと留まってみようかな」

「タイプだなんて言われたら出ていきづらいじゃん」

「だから、しばらくここにいろって・・・？」

「だって・・・」

「絶対、行くところないだろ？」

「それとも自分の世界に帰るのか？」

「帰りたくない・・・家出同然だからね

「お姉ちゃんのところがあるから、とりあえず・・・」」

「ここにいたら、お姉ちゃんのところなんていつだって行けるじゃん」

「ワインが向こうに帰りたいって思う時まででいいからここにいてよ？」

「さっきも言ったけど俺としては帰ってほしくないんだ・・・」

「こんな形で片思いのまま終わりたくないし・・・」

「片想いって・・・私に？・・・片想いなの？」

「最初にワインを見かけた時からね」

「今までだって誰かを好きになって・・・もう一方通行歩きたくないんだ」

「隼人・・・」

「分かった・・・いいよ・・・一緒にいてあげる」

「お姉ちゃんちもいつでもいいや・・・」

「まじで？」

「まじで・・・」

「出てかない？」

「出て行かない」

「よかった・・・エッチいことしないからね・・・神に誓って」

「何もしない、な〜んて言ってる男に限って守った試しないんだよね」

「でも何もしないって言われると私に魅力がないって聞こえるけど・・・」

「いやいやワインは魅力満載だよ・・・これでも抱きしめたいのを

我慢してるんだからな」

「俺が悪い男だったら、もうとっくに押し倒してるよ」

「その前に、黒コゲになってると思うよ・・・私に手を出す前に・・・」

「黒コゲって、意味分かんないんだけど・・・」

「私、いろいろできちゃうの・・・」

「いろいろって？」

「風に乗って空を飛んだり、口から火を拭いたり、とか・・・」

「言ってる意味、分かんない・・・」

「隼人と一緒にいたら、そのうち見せる機会が来ると思うよ」

「だからスケベなことしようとしたら丸焦げになるよ」

「そ、それは・・・困るな・・・」

「どうして？いけないこと考えてるから？」

「そんなこと考えてないし・・・」

「考えてるよ・・・その目は」

「考えてないってば」

「あのさ・・・もし、もしだけどエッチしたくなった時は、させてってちゃんと

お願いするから・・・火、吹くのはやめてよ」

「大事なところヤケドおって病院送りになりたくないからな」

「隼人・・・面白い」

そういうわけでワインは隼人君の部屋に居候することになった。

隼人君はワインさえいてくれたら今はとりあえずそれでよかった。

その後のことは、まあおいおいと・・・。

それに自分の家で自分のタイプのモデルみたいな可愛い子を毎日拝めるんだから。

でも、口から火を吹くってのは家の中ではしてほしくなかった。

そんなことになったらワインは放火魔になっちゃって逮捕されるから・・・。

的なことを現実的に考える隼人君だった。

つづく。