第31話

「お袋!百合困ってるだろうが」



「えぇー。はーちゃん本当にケチなんだから」



「その呼び方もやめろよ‥」



「もー。文句ばっかり!」



お袋はもう無視して百合の手を引き、俺の腕の中へと閉じ込めた。




「は、はやてさん‥」



「ん?あぁ‥気にしなくていつも通りでいいぞ。でも‥たまにはそそられるな」




親父たちを気にして俺のことを颯さんと呼ぶ百合。ヤベッ‥。久しぶりに呼ばれると興奮「若!!」



俺の考えを知ってか知らずか透が咳払いをしながら俺を呼んだ。




チッ‥まっ、用事だけ済ましてさっさと帰るか。




「今日伝えたいことだが‥」




俺が話し始めやっとそれぞれが席に着いた。



「百合と結婚する。式は来年で婚姻届は明日にでも出してえぐらいだが‥」




「いいじゃない!!ねぇ達也くん?」




「あぁ。こんなにかわいい娘が出来るなんてな‥」



やっぱりな。親父もお袋も大賛成だ。これであとは日取りを‥

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