第30話

(颯side)



「きゃーーっ!!!

こんなきれいな子見たことないわ!!!」



「あ、えっと‥」



「達也さん見て!!見て!!」



「あぁ‥見てるよ。

いつまででも見れるなぁ」



「あ、その‥」



本家、いわゆる俺の実家だが、畳が広がる応接間にお袋にペットのように扱われる百合がいた。



百合を連れてって会った瞬間大興奮。玄関からやっとの事で部屋までたどり着いたけど今度はこの有様だ。親父まで変態な目しやがって‥



クソッ‥



例えお袋でも俺の手から百合を離すのは許さねぇ。



もういい加減‥

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