第153話

「そういうことか…。まぁお前がここに残るのは俺にとっちゃ好都合だしいいんじゃねぇの」



缶コーヒーを口にし軽くそう言う男。



「その代わり、襲われても文句言うなよ」



ニヤッと笑う男だけど



「あなたは私を襲わない」



「は?なんだよそれ。牽制のつもりか」



「ううん。なんとなく。気持ちが自分に向いていない人抱くようなタイプじゃない気がする」



「フッ、確かにな。でも、お前には興味がある。潰されるの覚悟で浅見のとこから連れてきたんだからな」



ギシッとソファーを軋ませ私に近づけば、お互いの息がかかるほどの距離。それでも…




「颯と真っ直ぐなところが似てるもの」

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